2010年5月7日金曜日

更新遅れましたが、無事パプアニューギニア(PNG)から帰国して参りました。
実は出発前こんな事がありました。


本屋を駆け巡った結果、行き先ののガイドブックが絶版という事実が発覚。
旅立ち1週間ちょい前、それでも何か無いかとネットで探していると日本で唯一のPNGガイドブックを発見。
その本はネット販売のみで、HPに発注メールのフォーマットがあったので記入しかけたが、何日で届くか気になったので電話してみた。
するとそこのおじいさん社長が出て

社長:「PNGに行くのは初めてですか?」
フネ:「はい」
社長:「どのくらい行かれるのですか?」
フネ:「1カ月近く。」
社長:「ぇえ!誰と何人で?…ホテルは予約されてますか?」
フネ:「いいえ、取ってません。女2人です。」
社長:「ええ!!女2人!?知り合いはいるんですか?国内線チケットは取りました?」
フネ:「いいえ…(汗)」
社長:「一刻も早く手配なさってください~!!危険すぎます!まず必ず国内線は日本で予約して、それから~・・・・・・」

と、何も知らない私に現地情報をあれこれ教えてくれ、女二人ということでかなり心配され、その後も何回か電話をかけてきてくれた。
とりあえず国内移動はほぼ飛行機になるらしく、日本で取ると40%OFFになるとか。
そこで友達がPNGの航空会社に電話をすると、たまたま支社長が出た。
そこでも前回と同じような質疑応答が繰り広げられ、
「ホントにこれは命の電話だよ!僕が電話に出るなんてめったに無いからね!このままじゃ飛び立たせれないからすぐ営業所に来て!」と。

数日後、言われるまま二人で航空会社に行き、現地のコーディネーターを紹介してもらった。その人と現地ホテル情報やガイドなどのやり取りをした。支社長のお願いともありタダで色々協力してくれるようだった。
国内線はホントは変更不可でとらなきゃ安くならないのに、支社長が権力でうまいことやってくれ、現地に行ってから状況に合わせてチケットを確定できるようにしてくれた。

そして出発前日、旅の終盤に合流する予定のカメラマンと打ち合わせをしているとその人のもとに「今度PNGの親善大使になる議員と飲んでるから今から来いよ!」と、電話が。

なんだかよくわからないが凄い展開になり、衆議院の飲み会に同席してしまった。
格式高いホテルの御座敷の宴会場?世界が違いすぎてなんと表現したらいいかわからないが周りはスーツに七三分けムース。
もはや自分が異物混入にしか思えない状況。
しかしお酒の席もあって意外とフレンドリー。
親善大使ではなく事務局長になるらしいが、3月末にPNGに行くらしい。どんぴしゃで私たちとかぶっているので会えないか期待が膨らんだ。
最後、議長(?)の長い長い挨拶を聞き、一本締めまで参加して帰った。

ここまでとんとん拍子に事が進んだあげく、PNG事務局長に会えるミラクルまで起きて浮足立っていた。
PNGの大統領にも会えるんじゃない?!なんてはしゃいでいた帰りの夜道、女性が立っていた横を通り過ぎようとするとその人がふらふらと歩きだした。
距離感とか挙動が変な感じがし、気が狂った人かと思った瞬間友達に引きとめられた。よくよく見てみると、その女性のパンツは足首まで下がっていた。

びっくりして立ちすくんでしまった。
友だち曰く殴られたのか口から血が垂れていたそうで、もう明らかにレイプ直後。
その女性はそのままふらふらと道路を突っ切って、反対車線側にある警察署に駆け込んでいった。

えぇぇぇぇぇぇー!!!???

二人ともしばらく放心。そしてこれはお告げだという結論に陥った。
PNGなめんなよ、 気引き締めて行けや、と。


こんな事があり、当初は相当な覚悟をしていきましたが、色んな人に助けられ、
これと言った事件にも巻き込まれず、何も盗まれず、感染病にもかからず、足の裏をざっくり切ったくらいで済みました。日焼けで皮膚が脱皮し続けてますが。


長くなってしまったのでちょっとずつ旅行記書きたいと思います。